米 旅客機の機長が突然死 副操縦士の手で緊急着陸
10月6日 10時39分
アメリカで旅客機の機長が飛行中に突然、死亡し、副操縦士が急きょ操縦を担って旅客機を緊急着陸させました。
この旅客機は4日深夜、アメリカ西部アリゾナ州フェニックスを出発して北東部のボストンに向けて飛行中だった
アメリカン航空550便で、機長が急に具合が悪くなり、その後、死亡したということです。
アメリカのメディアによりますと、旅客機には乗客乗員合わせて152人が乗っていて、副操縦士が急きょ
操縦を担い、乗客には「機長の体調がすぐれない」とだけ説明したのち、東部ニューヨーク州の空港に緊急着陸したと
いうことです。機長の名前や死亡した理由は明らかにされていません。
副操縦士と管制塔との間で交わされた無線交信には、副操縦士が
「機長の反応がありません。息もしていません」と伝える音声が記録されていて、当時の緊迫した状況がうかがえます。
乗客たちはその後、別の便で目的地のボストンに到着したということです。乗客の1人は
「体調が悪いだけだと思っていたので、亡くなるなんて思いもよらず、とてもショックです」と
話していました。アメリカABCテレビは「同じような事案は過去20年で8回起きたことがある」と伝えています。
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20151006/k10010260391000.html